到達困難?厚岸町リルラン浜トーチカ
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しげ@ぼうけんか
北海道厚岸郡厚岸町末広(まびろ)の海岸線にある『リルラン浜トーチカ』。
友人に初めて聞かされるまで、この辺りにトーチカが遺っていることすら知らなかった。
早速ネットで調べてみると思っていたよりもたくさんあり、
厚岸町には「末広トーチカ」「あやめヶ原トーチカ」「リルラン浜トーチカ」、
浜中町には「藻散布川トーチカ」「榊町トーチカ」、
などなど、多数現存していることがわかり勉強になったw
崖下に落ちてしまった「あやめヶ原トーチカ」以外は行けそうな場所にある。
さて、ネットでは到達困難と噂される断崖絶壁の『リルラン浜トーチカ』。
Googleマップでは史跡として位置情報まで登録されており、
「断崖絶壁の稜線を…つねに海風が吹いておりかなり危険」とのコメントも確認出来た。

画像@2021 Maxar Technologies、地図データ@2021
画像の中央にある直方体がトーチカだ。

航空写真では高低差がわかりづらいが、現地で見るとこうだ。
写真中央のやや左、トーチカ上部に草が生え自然のカモフラージュになっている。

ズームで確認すると、、、なるほど断崖絶壁にあるのがわかる。

稜線に沿って出来ている獣道にロープが張ってあるので、何とか行けそうだ。
釣り人か漁業関係者が利用するために設置したロープだろうか。

道幅は狭く、足を滑らせると運が悪ければ海に落ちてしまうので慎重に進む。
風はあまり吹いてなかったのが幸いだ。
この辺り、熊の出没が相次いでいるがその気配はなし。
糞はあったが熊のものでは無さそうだった。

途中からガクンと急勾配になる。ここの登り降りが一番大変だった気がする。
普段使わない筋肉を使って、滑り落ちないよう踏ん張りながら斜面を降りる。

ゴール目前で振り返って見る。
距離にして200m足らず、思ったよりアップダウンがあり転落に気をつけなければならないが、
いつ緩むかわからないもののロープがあるお陰で到達困難という程ではないかも知れない。
やはり最恐は羽幌炭鉱の、錆びていたり落ちかけていたりする立坑タワー階段かw
とは言え、少しでも風が強い時は避けるべきだし滑りにくい靴は必須だろうな。

リルラン浜トーチカは思ったよりも埋まった状態だった。周辺は平坦だったので安心する。

航空写真の画像には無かったが、トーチカ上部には草が茂っている。夏は緑が豊かだ。

連絡口を覗き込む。

トーチカ内部は入る気になれないほど水浸しだった。

連絡口から右側通路の様子。
木の枠が残っているのを確認、天井から剥がれたであろう木材が通路を塞いでいる。

トーチカ上部。コンクリについている縦の切れ込みは何だろう?わからない。

裏に回り込むと、鉄筋代わりに仕込んだワイヤーが確認出来る。

同じ面にはほぼ埋まっている銃眼があり、海の方向を向いている。カメラを突っ込んで内部を撮影。
逆側の連絡口から入り込む光と、連絡口から見えた木材が確認出来る。
こんなにも多くの木材が残るトーチカは珍しいかも知れない。

小高い丘に登り、入江と砂浜を確認。この岩場にも何か秘密がありそうだ。

小高い丘からトーチカ周辺を見下ろす。左に登る獣道が内陸へと戻るものだ。

ということで、無事帰還。珍しいトーチカを見ることが出来て満足だった。
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