桂木トーチカ 2022(根室)
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しげ@ぼうけんか
前記事、友知トーチカ 2022(根室)の探索後、桂木トーチカに向かいました。
トーチカなどの戦争遺跡については戦後77年が経過した今もなお研究・調査などが続けられており、私の知るだけでも
・2011年 白糠町西庶路で新たなトーチカ発見
・2017年 大樹町浜大樹の海岸で新たなトーチカ発見
・2019年 根室市昆布盛の海岸で16基目のトーチカを発見
・2020年 歯舞漁港整備工事の一環でトーチカを撤去
・2021年 根室国後間海底電信線陸揚施設(陸揚庫)を登録有形文化財に
など戦争遺跡関連のニュースは道東方面に於いても定期的に流れて来ます。
今も撤去されずに遺っているトーチカについて、参考にさせて頂いている北方地域研究会様の報告資料には「イースター島のモアイ像のごとく何かを語り掛けて来る」との記載がありましたが、果たして私は一体何を思いながら遺構を見ているのだろうか…
というわけで、根室市桂木にあるトーチカに到着。

10年ぶりということでかなり迷ってしまいましたが、なんとか発見しましたw
車の左にある壁が視界を遮っていたため見つけるのに苦労しましたが、当時から壁あったっけ?

旧日本軍本土防衛陣地遺跡現況調査報告書(北方地域研究会)に習い、左を『桂木トーチカ1』、右を『桂木トーチカ2』とします。

すぐ近くに見えているのですが、足元に生えている凶暴な直物を迂回するのに苦労しました。

桂木トーチカ1の前面。銃眼は東を向いています。

友知の銃眼口と違って、木材が全く見当たりませんね。

この後面連絡口は幅600mmと妙に狭いです。

クランク状に進んでいきます。

内部はほぼ真っ暗です。天蓋の穴から入る光で、ゴミのようなものが浮き上がって見えます。
友知にあったような、立派な銃座はここにはありません。

天蓋にある穴。ここからカラスがゴミを投げ入れたのか、人間が持ち込んだのかは不明。

銃眼を覗いてみます。ここの銃眼はちょっと小さ目かも知れません。

桂木トーチカ1の後面。風力発電の風車とツーショット。
基本的に直方体だった友知トーチカと違い、複雑な形になっているのが桂木トーチカの特徴かな。

こちらは桂木トーチカ2。間隔は27mとのこと。

周辺は相当な湿地で、近づくのに苦労しました。

銃眼は西、やや南西?を向いています。当時は壁が立っていたようですが、今は半分崩れています。

金属のようなものが錆びて露出していました。

連絡口は側面にあります。大抵背面なので、珍しいかと思います。

連絡口の上部には分厚い庇のようなものがあります。これも特徴的。

内部は二部屋にわかれています。

左は弾薬などの一時保管場所かな?右が先程の銃眼部屋。

左の部屋。緑色はカビでしょうか???

右の部屋。こちらも銃座はありません。

例によって中央にゴミが散乱しています。

やはりゴミの真上には穴があいてますね。ほとんどが貝類なので…

人間が持ち込んだというよりは、カラスの仕業でしょうね。

銃眼を覗きます。

一通り見終えたので、外へ。
また荊棘の道を迂回するのか…と思っていたら、帰りは先人が残した踏み跡を発見。
迂回しなくても楽々戻ることが出来ましたw

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